論理的思考力とは？

論理に基づいて思考する能力（の高さ）という意味で用いられる表現。 道理や筋道に則って思考を巡らせて結論を導いたり、あるいは、複雑な事柄を分かりやすく説明したりできる能力として主に捉えられる。 英語の logical thinking（ロジカルシンキング）の訳語としても用いられる。 - 論理的思考力とは – 日本語表現辞典 Weblio辞書

論理的思考力は子どものうちに身につけよう

論理的思考力とは「物事の筋道を整理し、矛盾なく結論を導き出せる能力」のことです。
物事を分析し、そこから得られた根拠をもとに、可能な限りシンプルな結論を出せるようになることで、深く広い思考することができたり、他者に伝える力を得ることができるようになります。

プログラミングをするということは、コンピュータに対してプログラミング専用の言語を用いて、論理的な命令を与え作業させることです。 コンピュータへのプログラミングを使った命令の方法を学び経験する機会を通じて、子どもたちは自分たちの思考を論理的に整理して考えたり、人に話すことができるようになるのです。

プログラミングという機会においてコンピュータ（論理的なもの）に触れる経験は、他の分野でも同じような論理的なアプローチができるようになる手助けとなるでしょう。

論理的思考ができるようになると、物事に対してより熟達した考え方をすることができるようになります。
ひとつの課題に対して様々な解決方法を導き出すことができるようになったり、与えられた課題に対して条件をふまえた上での最善の解決策にたどり着きやすくなると考えられます。

また、世界の主だった考え方は論理的思考力によるものといっても過言ではありません。 日本では比較的理屈よりも感情で物事を捉えたり進める傾向にありますが、欧米では論理や理屈をベースに物事を進めていきます。 ビジネスパーソンにとっても、学生にとっても、論理的思考力を鍛えることは非常に重要です。

昨今のビジネスシーンで最も問われる力

人間にとって、自分で考える力は最も求められるスキルのうちの1つです。 昨今のビジネスシーンでは、論理的思考力や問題解決力を礎として、業務に立ちはだかる課題を効率よく解決していかなければなりません。 現在小学生や中学生の学生である未来のビジネスパーソンにとっても論理的思考力や問題解決力は強い武器となるでしょう。

ビジネスシーンで論理的思考力が求められる理由は大きく2つあります。

まず1つ目の理由は、論理的思考力がなければ物事を正しく理解し、自らの知恵や知識として身に付けることができないからです。 本質を理解していないのに、分かったような気になったり、自分にとって都合の良い解釈をしてもその人の力にはなりません。 その人の能力を高めるためにも論理的思考力は必要な能力なのです。 2つ目の理由は、どんな仕事でも成果を出すことを求められるからです。

仕事で成果を得るためには、

• まずは事実を正しく認識する
• そこから問題・課題を見つける
• 見つけた問題・課題の解決策を考える
• 解決策に基づき、成果を得ることができるよう行動する

このような考え方や行動が必要となります。
これらこそがまさに論理的思考力の能力であり、ビジネスシーンで最も求められるスキルなのです。

プログラミング学習で楽しく論理的思考力を身につけよう

論理的思考力は、プログラミングの学習によって楽しみながら身につけることができます。 プログラム言語の取り扱いは、子どもには難しすぎるというイメージがあるかもしれません。 しかしプログラミングの経験を通して、子どものうちに身につけたいことというのは、難易度の高いプログラミング言語の習得ではなく論理的思考力です。

子どもが論理的思考力を身につけていくにあたり、家族である父親や母親が論理的思考力を理解していることは、最大のサポートであり、会得への近道となることは間違いないでしょう。

Scratchというソフトは、子ども向けに開発された教育用プログラミングツールですが、このツールは子どもだけでなく 「これからプログラミングを始めたい」「論理的思考力を身につけたい」と考えているお父さん、お母さんなどの大人にとっても、とても優秀なプログラミングの学習ツールになります。
形あるものを法則に従って動かし、試行錯誤しながら解決していく経験を積み重ねれば、より高い学習効果が期待できます。
論理的思考力を高める書籍やテキストなども多く出版されていますが、プログラミング教室での学習は実践を伴うため、論理的思考力を高めることに大いに役立つでしょう。